第2回(アークノヴァ・サンクチュアリ)

ボードゲーム

第2回

サンクチュアリのタイルは「何を要求してくるのか」を整理してみる

― 効果ではなく、要求条件で見るタイル分類 ―

アーク・ノヴァ:サンクチュアリを遊んでいて、
タイルの評価が難しいと感じる理由の一つに、
「効果そのものは分かるのに、良し悪しが判断しづらい」という点がある。

点数が書いてある。
条件も読める。
それでも、
「今これを取っていいのか?」
「どこに置くべきなのか?」
が、なかなか見えてこない。

そこで今回は、
タイルを“効果の強さ”で見るのを一度やめて、
「このタイルは、盤面に何を要求してくるのか」
という視点で整理してみる。

これは最適解を出すための分類ではなく、
自分が方針を考えるときの“引き出し”を増やすための試みだ。

なぜ「要求条件」で見るのか

サンクチュアリのタイルは、
単体で完結しているものが少ない。
• 周囲に何かがあることを前提にしていたり
• 空き地が残っていることを求めてきたり
• 後から別の要素が乗ることで価値が跳ね上がったりする

つまりタイルは、
「これを置いたら何点」ではなく、
「これを活かすために、何を用意し続けなければならないか」
を考えさせてくる存在だ。

この“要求”を先に把握しておくと、
ピックや配置の判断が、少しだけ整理しやすくなる気がしている。

1.タイルの4分類(暫定)

現時点では、タイルを次の4つに分けて考えている。

① 隣接依存型タイル
要求:周囲に他のタイルが置かれること
• 隣接マスが増えるほど価値が上がる
• 置いた瞬間は弱く見えることが多い
• 盤面中央に配置したい(隣接数が多いため)
このタイプは、
「今の強さ」より「将来の伸び」を信じられるか
を試されている気がする。
◯迷う点
明確に2ポイントと1ポイントの強さの差があるため1ポイントは避けたい。
得点源とできるなら、中央配置。
そうでもなければ保険をかけた配置としたい。

② 空き地依存型タイル
要求:空き地が残り続けること
• 条件が満たされている時のみプレイ可能
• 盤面が埋まるほど扱いが難しくなる
• 終盤に近づくほど緊張感が高い。判断も難しい

このタイプのタイルは、空き地を有効活用できるのかという管理を要求してくる。

◯迷う点
空き地をどの程度まで許容するのかの判断に迷う。
雄雌の隣接配置を目指すかも含めて、今後の配置方針を試される。
終盤であれば逆にターンを早めるメリットもある。

③ 即時完結型タイル
要求:ほぼなし(置いた時点で役割を果たす)
• 効果が分かりやすい
• 配置場所の自由度が高い
• 他タイルとの相互作用は小さい。

→派手さはないが、方針が定まっていない序盤の支えになりやすい。

◯迷い点
・配置して後々に負担にならないか。が懸念される。
・方針も未確定な状態でおいても良いのか迷う。
・レリック的な効果(コストを下げるなど)もあり、できる限り早期で使いたい側面もある。

④ 条件参照型タイル
要求:他要素(動物、アイコン、状況)
• 自分の状態や他カードを参照する
• 単体では評価しにくい
• 方針が固まるほど輝く
→このタイプは、
「自分は今、何を集めようとしているのか」の方針をはっきりするように要求してくる。

◯迷う点
・特定のアイコンのタイルを集める場合、手札や公開カードから将来的に伸ばせるか不安になる。
・方針転換するタイミングが試される。序盤であれば痛みは少ないが中盤で方針転換すると、死にタイルになりかねない。

2.分類して分かったこと

この分類をしてみて感じたのは、「強いタイルを選ぶ」ゲームではなく、「要求を満たすタイルを選ぶ」ゲームなのではないか、ということだ。
隣接を要求するなら、将来そこに隣接タイルを形成する覚悟があるか。空き地を要求するなら、早期終了と、有効活用を実現できるのか。
条件参照なら、その条件を伸ばすつもりがあるか。
タイルを取る、配置するという行為は、その要求を受け入れ、進むべき方向を明確にしていく宣言でもあるように感じる。

また、迷う点に対して関連情報を整理していくことで、よりゲームの深みに近づけて、プレイ感が姿を変えそうな気がしている。

3.次回に向けて
今回は、「タイルは何をプレイヤーに要求してくるか」
という視点で整理してみた。

次回は、この分類を踏まえたうえで、
タイルの種別やおおまかな割合を見ていきたい。
• どの要求が多いのか
• どの要求が希少なのか
• それは何を意図した設計なのか

まだ仮説段階だが、ここを整理すると、
ピック時の迷いや方針決定が捗る気がしている。

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